コンセプト
理念
○日常とは違うコミュニケーションを体験してもらう。
○自分を大切にできるひとを増やす。
令和4年6月経済産業省のヘルスケア産業課では、生涯現役社会の構築を基本理念としており、これからの社会は「生涯現役」を前提とした経済社会システムが構築されていきます。
健康寿命を長く維持するために、健康経営・健康投資が重要とされております。
健康経営とは、従業員等の健康保持・増進の取り組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること。
健康投資とは、健康経営の考え方に基づいた具体的な取り組み。
企業が経営理念に基づき、従業員の健康保持・増進に取り組むことは、従業員の活力向上や生産性向上、人材の定着等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や組織としての価値向上へつながることが期待されております。
健康経営の効果が現れるフローとして4段階存在します。
- 健康経営の実践(例:健診受診率、ストレスチェック、喫煙率、運動習慣比率)
- 健康のアウトカム(例:適正体重維持者率、血圧リスク者率)
- 業務パフォーマンス(例:アブセンティーイズム、プレゼンティーイズム、ワークエンゲージメント)
- 企業価値(例:株価・時価総額、営業利益率)
この中で、理学療法士が効果を生み出せる場面として
「業務パフォーマンス」の向上があります。
業務パフォーマンスと理学療法士
業務パフォーマンスには「アブセンティーイズム」「プレゼンティーイズム」「ワークエンゲイジメント」の3種類が言われております。
アブセンティーイズムとは、心身の不調により仕事を欠勤や休業している状態で出勤自体ができていないため、生産性が低下している状態。
プレゼンティーイズムとは、出勤はできているが、何らかの病気や症状を抱えながら働き、生産性が低下している状態。
ワークエンゲイジメントとは、仕事にやりがい(誇り)を感じ、熱心に取り組み、仕事から活力を得ている状態
また産業保健分野における理学療法士とは
産業理学療法とは、産業医学を基礎に医療・運動・人間工学の専門的知識を生かして働く人々の身体機能の維持・改善に努め、健康で安全に働くことができる快適な職場環境の形成と労働生産性の向上を促進する活動
生み出せる効果として
理学療法による医療・運動・人間工学の専門性を「労働者」へ提供することで
アブセンティーイズム
→心身の不調を改善し、欠勤率の低下や傷病手当支払い削減、長期的な医療費削減が期待できる
プレゼンティーイズム
→身体症状や心の不調を改善し、生産性の向上やモチベーション(忠誠心や士気)の向上が期待できる
ワークエンゲイジメント
→運動・予防を行うことで、長期的な雇用による生産者の確保や高いモチベーション維持による満足度向上が期待できる
他にも、ストレスチェックの点数改善や身近な医療技術者の配置による就活での企業アピールや健康への整備や投資による企業のイメージアップが見込めます。
まとめ
医療の提供による「労働損失の軽減」
運動・予防による「労働生産性の維持・向上」
理学療法士を雇用するメリット
医療の提供による「労働損失の軽減」
直接的な効果
・アブセンティーイズムの改善
・プレゼンティーイズムの改善
間接的な効果
・欠勤率の低下
・医療費削減
・労働生産性向上
・モチベーション向上
運動・予防による「労働生産性の維持・向上」
直接的な効果
・ワークエンゲイジメントの向上
間接的な効果
・健康の維持・増進
・長期的な雇用
・高いモチベーション維持
・やりがい、満足度向上